塚本信也監督「野火」を観た
俺が死んだらここ食べてもいいよ、へへっ、へへへっ
ありがとうございます、有り難く頂きます
食べるのかよ、本当に、へへっ
・・・、ええ、
というわけで、塚本信也監督の「野火」を観た。
原作は大岡昇平の小説、1959年に市川崑により映画化されている。
リメイクではなく、小説からのインスパイアで製作したとのこと。
終戦間近のフィリピン、レイテ島。
撤退中(敗走中)の日本兵が主人公。
肺を患い、仲間の部隊から厄介者扱いを受け、病院へ行くように言われるが、その病院でも追い払われてしまう。
もはや自決か、というところでの話。
アメリカ兵はほぼ出てこない。
リンチもレイプも拷問もない。
そういう戦争が舞台の映画。
どこへ行っても食料難。
極限状態に陥った人達はどうなってしまうのか。
おそらく戦争ではなく、そこがテーマ。
とにかく食べる物がない。
小さい芋を巡って人の嫌な部分が見え隠れする。
終盤、猿を狩るのだそうな。
猿を狩った彼は現場で解体して持ち帰ってくるのだそうな。
こういうことを書くと人格を疑われるのかもしれないけど、極限状態に陥った場合、俺は人肉を食べると思う。
冒頭に書いたセリフの最初の一行以外は創作。
初めて意識したのは1972年10月のウルグアイ空軍機571便遭難事故の話を聞いたとき。
旅客機が墜落したけど、生き残った人は人肉を食べて生還したんだって、って。
衝撃的だったけど生還した人を責めることはできないと思った。
話を聞いた当時の俺はきっと食べることはできないと思った。
今はきっと食べれる。
いや、絶対に誰にもバレないなら、もしくはその場に居る全員の同意が得られれば。
もちろん生きている人を殺してまでは有り得ないけど。
それが正義とは思わないが。
本当のギリギリのとき、食べると決めている。
(ウミガメのスープの話なんかもありましたね)
まとまりのある作品だと思います。
グロいとか、顔を何度も背けるような場面が、とかいう感想もあるようですが。
さほど気にならなかったので受け取り方には個人差があるようです。
とても良い作品だと思うので、是非お勧めです。
ありがとうございます、有り難く頂きます
食べるのかよ、本当に、へへっ
・・・、ええ、
というわけで、塚本信也監督の「野火」を観た。
原作は大岡昇平の小説、1959年に市川崑により映画化されている。
リメイクではなく、小説からのインスパイアで製作したとのこと。
終戦間近のフィリピン、レイテ島。
撤退中(敗走中)の日本兵が主人公。
肺を患い、仲間の部隊から厄介者扱いを受け、病院へ行くように言われるが、その病院でも追い払われてしまう。
もはや自決か、というところでの話。
アメリカ兵はほぼ出てこない。
リンチもレイプも拷問もない。
そういう戦争が舞台の映画。
どこへ行っても食料難。
極限状態に陥った人達はどうなってしまうのか。
おそらく戦争ではなく、そこがテーマ。
とにかく食べる物がない。
小さい芋を巡って人の嫌な部分が見え隠れする。
終盤、猿を狩るのだそうな。
猿を狩った彼は現場で解体して持ち帰ってくるのだそうな。
こういうことを書くと人格を疑われるのかもしれないけど、極限状態に陥った場合、俺は人肉を食べると思う。
冒頭に書いたセリフの最初の一行以外は創作。
初めて意識したのは1972年10月のウルグアイ空軍機571便遭難事故の話を聞いたとき。
旅客機が墜落したけど、生き残った人は人肉を食べて生還したんだって、って。
衝撃的だったけど生還した人を責めることはできないと思った。
話を聞いた当時の俺はきっと食べることはできないと思った。
今はきっと食べれる。
いや、絶対に誰にもバレないなら、もしくはその場に居る全員の同意が得られれば。
もちろん生きている人を殺してまでは有り得ないけど。
それが正義とは思わないが。
本当のギリギリのとき、食べると決めている。
(ウミガメのスープの話なんかもありましたね)
まとまりのある作品だと思います。
グロいとか、顔を何度も背けるような場面が、とかいう感想もあるようですが。
さほど気にならなかったので受け取り方には個人差があるようです。
とても良い作品だと思うので、是非お勧めです。
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