人ごみが苦手なのでスーパーは深夜に
買い物かごをカウンターに置いた。
夜のスーパーはひんやりとして憂鬱だな。
なんだか映画みたいだ、ハッピーエンドの気配はないが。
なんてことを考えていたら会計が進んでいてレジ袋に何点か品物が入っている状況だった。
しまった、エコバッグありますって言い損ねた。
一応言ったら、じゃあ半分だけレジ袋に入れますね、と言われた。
で、ここで問題だ。
このスーパーではレジ袋を使わない人には2円引いてくれる。
この場合、厳密にはレジ袋を使っているので2円引きはないはず。
そう、それでいい。
しかし、もしこの店員さんが気を使って2円引いてくれたらどうしよう。
先に2円引かなくて良いですから、と言うのもなんかな。
元々引く気ありませんですけど、って厚かましい奴と思われないだろうか。
そう思うと言いずらい。
しかし会計後に、2円引けよ、と言う嫌な客だと思われないだろうか。
そういう嫌な客の可能性を感じて2円引かれたら、それはそれで嫌だな。
ああ、俺の見た目が寺田心だったらよかったのに。
もしレジ袋の件で2円引くつもりでしたら、それは引かなくて良いですから、いや、もしそうお考えでしたら、ですけど。
もちろんレジ袋使っているので2円引かないというのが当然と思っていますし。
髪が長くて髭面ですが、前科などもないですしクレームをつけるタイプでもないので安心してください。
なんてことを長々言ったらヤバいやつだしね。
後ろに並んでる人もいるし、レジ打ちの手を止めてしまっても申し訳ない。
というか、そもそもこのスーパーは2円引くんだったっけか?
なんてことを考えている内に一言も発せず会計終了。
2円引きますね、ピッ!となった。
いや、引かなくていいです。
って言うと今やった2円引きを取り消す操作をさせるわけで。
後ろに人は待ってるし、店員さんを納得させるまで何ラリーあるか想像もつかないし(多分、1ラリーで聞き入れてくれるとは思えない)。
小さい声でありがとうございます、と言うのが精一杯だった。
お互い微妙な笑顔で。
うーん、この場合どうすべきだったのか。
たかが2円とかいう問題じゃなく。
例えばコミュニケーションのプロの方とかはどうするんだろう。
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