限定解除 その３

いよいよ７月１日、初教習。

しかし朝から雨だ。

よし、１時間目はキャンセルしよう。

自動車学校へ行ってキャンセルを告げると「え！？」ってリアクションだった。

珍しいのかね、でも雨は嫌だしな。

２時間目から教習開始。

雨は止んでいた。

というか１時間目もほぼ止んでたんだけどね。


教官はかなり高齢の方だった。

これが無線です、こちらからの指示は聞こえますが、そちらからの声は聞こえませんので、という説明だった。

ということはハンドサインか大きく頷いたりとかするべきだな。

まずは外周走って慣れましょう、ということで出発。

クラッチを優しく繋ぐとゴツッ！と下から突き上げるようなトルクがくる。

すっげー、けどなんだろうな、この雑な感じ。

壊れているのか？

ウインカーは普通に押してもキャンセルされなかったから快調ということはないのだろう。


外周走ってスラロームして一本橋やって。

１時間目からそこそこやった。

「じゃあ後ろ乗ってください」と後ろに乗せられスラロームを教えられた。

アクセルとブレーキのタイミングを教えたかったみたいだ。

ゴー！ガッ！ゴー！ガッ！となかなか激しい。

後ろの俺はがっくんがっくん揺さぶられる。

しかし全然ダメだったな。

自分がこんなに出来ないとは驚いた。


初回の教習が終わり、やっとネット予約のアクセスキーを渡された。

次回からはネットで予約して教習を受けることになる。

で、さっそく見てみたら全然空いてないんだよ。

超混んでんじゃん。

空いてるのは１週間も先。

なんでキャンペーンなんてやってたんだろう。

速攻で免許取ろうと思ってたけどこれは参ったね。


お昼を過ぎたくらいに夕方にキャンセルが出た。

よし予約、行くぞ。

２時間目はなかなか威圧的な教官だった。

おお、圧迫教習。

でもさ、こういうので構わないよ。

きっと世の中を舐めきった若造も沢山くるんだろうよ。

そういう場合、丁寧で誠実な教習を心掛ければ相手もわかってくれて、なんてことはないわけで。

それでも昔、中免を取った頃に比べれば全然紳士的だし。

挨拶して舌打ちされるとかじゃないわけだしさ。

あの頃、この地方都市では金髪なんて珍しかったからね、まあそういう時代だったってことさ。

今時は教官とケンカして途中で辞めた、なんて話も聞かないしね。

こちらは言われた通りのことを毅然とした態度でこなすだけ。

前半はタメ口の指示でも教習が終わる頃には敬語になってる。

俺は危険分子とみなされなかったということだな。


というかんじで初日は終了。