日曜日、やっぱり納得いかない、お客様相談室みたいな所に聞いてみてはどうか、とアドバイスを頂いた。
そうか、全く発想がなかった。
こういうときは視野が狭くなっていけないね。
でもメーカーってディーラーと別なんじゃないかな、と思いつつ電話してみた。
電話に出たのは若い男性。
少し長いのですが、と話し始めたら「概要だけお願いします」とのこと。
概要を伝えると対応する方が変わった。
今度は声がとても暗いおばさんだった。
何となく、クレーム対応の人なんじゃないかな、と思った(クレームの電話をしたことはないです、あるとすればこれが最初)。
一通り話すと「ではこちらの話を伝えておきます」と言う。
え、伝えるだけなんですか?
はい、こちらはメーカーなので、、、。
じゃあ意味ないですよね。
なんだよ、最初の男、概要聞いといてこれかい。
しかしさらに、こういう話を聞いてくれそうな所をご存知ではないでしょうかと尋ねるとその地域の営業本部とかどうでしょうか、と教えてくれた。
書類を見ると各営業所の連絡先が書かれている。
でもディーラーって全体で仲間をかばって隠蔽するんじゃないだろうか、とか考えてた。
そうは言っても仕方ない、まずはその一番上の営業本部にかけてみた。
電話に出たのは若い男性。
しかしこの方がしっかり話を聞いてくれた。
ここで簡単に約束するのではなく、まず事実を確認するという対応も良いと思った。
まあ組織が隠蔽体質だったらどうもこうもないんだけどさ。
車検から帰ってきて21日目の故障で納得ができない、ということと、仕事に支障が出ているのでとにかく早く返してほしい、という2点を伝えた。
結論が出なくともとりあえず今日中には連絡します、ということで電話を切った。
その通り、その日のうちに連絡がきた。
結果、ディーラーの全額負担で修理ということになった。
いつまでかは確約出来ないが早めにとりかかるとのこと。
この電話の後、ディーラーからも連絡があった。
月曜日、修理に必要なため車検証を持って行った。
担当者の他に店長とメカの長のような方も来て名刺を出し、謝罪と今後の進め方について説明があった。
実際は開けてみないと分からないこともあるが、すぐに取り掛かり、おそらく1週間ほどかかる、とのこと。
何も言ってないのに作業車と同じ代車を用意してくれていた。
ええ、いろいろツッコミたいですよ、でも諸々見逃せるくらいには大人なのさ。
途中、一度店長から連絡があった。
エンジンを下ろしたらクラッチの摩耗が進んでいるのが分かった。
この機会に交換してはどうか、パーツ代は頂くことになるけども。
交換したパーツは取っておいて説明もします、という連絡。
これは有難い。
先にも書いた通り14万㎞走ってる。
クラッチも相当痛んでるはずだ。
エンジンを下ろしたのならついでに交換した方が良いのだが、こちらから「ついでだからやってよ」というのはさすがに厚かましい。
提案してもらってとても助かったな。
単純にクラッチ交換だけ頼んだら数倍の金額になったはず。
最終的に作業車の引き渡しは火曜の午後になった。
壊れてから丁度2週間目。
引き渡しの日も担当者と店長とメカの長が揃って対応してくれた。
外したクラッチ見ますか?と聞かれたがやめておいた。
見たところで本当にウチの物かは判断できないのだし、見ますかと聞かれたところまでで十分だ。
言われなかったら「どこ?」って聞いただろうけど。
直ってきた作業車はクラッチのペダルがとても軽かった。
軽すぎて別の車のようだ。
ということがありましてね。
とても疲れたな。
でも人の有難みも感じられた出来事だった。