山梨へ行ってきた。
2泊で、たまには同じ街に2泊してみよう、ということで甲府へ。
山梨のイメージは宝飾関係と武田信玄、葡萄くらい。

初日は山梨県立美術館へ。
「種をまく人」や「落ち穂拾い」などを所蔵する別名「ミレーの美術館」。
企画展はピカソだった、なんだか得した気分。
そんなに広いわけではないんだけど、疲れて途中で休憩したりして。
併設のカフェにはアイスクリームを置いたら良いと思うぞ。
でもとても良い美術館でした。
誰もが知っている絵画(一番有名なやつではないが)が観賞できるというのは、やはり贅沢な気分にさせてくれる。
館内も良かったけど外の彫刻もよかった。
あと、なぜか猫がたくさんいた。

夜は甲府の街へ。
一番行きたかったジビエの店を目指して。
しかし客引きが多い、普通の居酒屋の前にもいる、そして客はほぼ居ない。
なんとも怪しげな雰囲気だ。
目的の店へは迷わず行けた、何軒か一緒になってる一角に(もちろん客引きもいた、意味あるんだろうか)。

山梨の鹿肉と山梨のワインで最高だった。
店内のBGMもジャズ系で悪くない。
これはヤバい、いくらでも食べれるし、いくらでも飲める。

店員さんはワインや料理を丁寧に説明してくれる、そのタイミングなんかもバッチリで。
距離を詰め過ぎず、でも目は配ってるというかんじの。
この店が近所にあったら危ないね、破産してしまう、いや1か月に一回ご褒美としてならいいか。
帰る時間には黒いスーツ姿の客引きが凄い数。
まあ、カップルなので一切声かけられなかったけど。
すっかり満足してこの日は1件だけで就寝。
2日目は富士吉田の方へ。
富士山が生で見たい、吉田うどんを食べたい、ということで。
まずは北口本宮冨士浅間神社を目指して。
富士登山道入口でもある神社。
参道は杉の巨木が無数に茂る立派な道。

人工的に整備されているというより、もう「山」ってかんじの。
鳥居の前は国道なんだけどね、くぐった瞬間別世界。
丁度、結婚式をしていた。
記念撮影が終わるまでみんな参拝を待ったり、なんだか幸せな気分。

その後は吉田うどんの店へ。
ここのうどんが不味くて(笑)。
俺はそもそもうどんちょっと苦手なんだけど、うどん好きな彼女が残しかけるくらいだったからね。
まあ店の選択を間違えたんでしょう、こういうこともあるさ。
道の駅、富士吉田へ。
富士山レーダードーム館には本物のレーダードームがある。
解体してヘリで運んだんだそうな、すげー。

館内には富士山頂の-20度を体験できる部屋があった。
ただの冷蔵庫じゃなく、強風も再現されている。
ファンの回転が一段階上がるごとに「はうっ!」となるよ。
そこでは富士の湧水が汲めたりして、行列だったけど。
三国峠という所の富士山ビュースポットへ。
道路脇に車を停めて富士山を眺めている人がたくさんいた。
一応、一か所駐車場があるんだが満車、峠まで行って帰ってきたら一台空いてた、ラッキー。
そこから携帯で富士山を撮りまくる。
「俺は自撮り講座を受けたからな」とか言いながら(笑)。

よくみると三脚がいくつも設置してある、きっと夕暮れの富士山を待っているカメラマン達の物なんだな。
だから駐車場が空かないとも言えるが、まあいいか、まだ日没まで数時間はありそうだが。
まだ時間があったので前日、店で飲んで気に入ったワインを探しに行くことに。
行った先は団体の観光客向けの施設だった。
やたらと試飲を勧められるが断り、ワインの品ぞろえも、うーんなんだかなー。
これでホテルへ帰った。
2日目の夜、もう甲府の怪しさにも慣れた。

いかにもな「若い衆」と店員が談笑しながら店の表から出てきたり、まあそういう街なんだな。
週末だからかキャバクラがすごい。
きわどいドレスのお姉さんも店の前で客引き、まあそういう街なんだな。
山梨の「鳥もつ煮」を食べに居酒屋へ。
店員の女の子が5人くらいいるんだけど、全員東南アジア系の外国人。
まあ、良いんだけど、日本語通じるし。
しかしあれだね、山梨で刺身に興味がわかないのは海が無いという刷り込みのせいかね。
今時は流通が発達してるから関係ないと頭ではわかっているんだが。
軽く呑んで店を出た。
なんでも駅前もかなり賑わっているという話で。
10分くらい歩いて駅前へ、うわー!健全だ。
チェーン店だらけ、明るいし、道も広いし、客引きもいない、別世界だな。
駅前の信玄公像を撮ってから店を物色しながら、結局元の怪しい通りへ。

地ビールの店へ行ったんだが、店外までサッカー中継の音がうるさい。
入口で話してみると、今日はヴァンフォーレ甲府の試合があるから特別で、あと10分くらいで試合は終わります、とのこと。
じゃあ、と入店するとヴァンフォーレ甲府VSアルビレックス新潟だった。
おおっと、これは(笑)。
まあ関係ないんだけどね、みんな試合見てないし。
1Fで作っているビールを2Fで出してくれる店だった。
丁度、奥で結婚式の2次会的なものが始まり、なかなか料理が来なかったのは残念だったけど、落ち着いてる日に行ってみたい店だったな。
そしてホテルへ。
置いてあるフリーペーパーは風俗情報誌のようなものばかり、あとファミマばかり。
最終日、印伝のお店へ。
甲州印伝の総本家、印傳屋本店があるのでね。
印伝とは鹿革に漆で装飾した伝統工芸品、現在では主にバッグや財布など。
本店2階の展示場を見学してから1階で買い物。
色やデザインがたくさんあるので、在庫を見せてもらって2つ折りの財布を買いました。
この品質でこの値段は安すぎる、倍額にして良いと思う。
しかしお客さんがひっきりなしに来る、人気店だな。
次に八ヶ岳のアウトレットモールへ。
アウトレットモールとか行くタイプじゃないんだけどね、たまにはね。
本当に欲しいものはたいして安くないって知ってるしさ。
でもここで食べたハンバーガーがとても美味しかった。
BACK COUNTRY BURGERSという店らしい。

「肉汁が沢山出るのでこの紙を使ってください」と袋状の紙を渡された。
多少は気にしないけどね、と思って一口食べると肉汁がどぼどぼどぼ、と。
これはすごい(笑)、そして超美味い。
そうか、モスのように紙袋に入れて食べるんだな、しゃらくさい。
手をべとべとにして完食、とても不愉快だけどそれ以上に美味しかった。
というとこで山梨は終了。
一つの街に2泊はとてもよかった。
行きたい所はほぼ行けたし。
そうだな、宝石関係は全く行かなかったな、気分じゃなかったってことだな。
正直言うと寂れてる感はあったけど、なかなか魅力的な街でした。