メタルヘッドという映画を観た。
全然予備知識無しで観たけどなんか不思議な魅力のある映画だった。
交通事故で母を亡くした少年、そのショックから引きこもりニート状態になった父親。
その2人がおばあさんの家に住んでいる。
ある日、些細なきっかけで少年と知り合ったヘッシャーと名乗る男が勝手に居候を始める。
そこから始まるストーリー。
なんだが、
このヘッシャーという男が意味不明で。
見た目は金の無いロッカーってかんじ、ちょっとクリフ・バートンに似てるかも。
ピッチリの革パンに上半身裸か、ネルシャツ。
線だけのしょぼいタトゥーがあったり。
ボロボロの黒いバンに乗ってて初期のメタリカを聴いてる。
見た目は30前後に見えるのに、10歳の少年の友達だと言いはり家に居着いてしまう。
なんか、もう恐怖だよ。
でも無気力な父親は追い出すこともなく、おばあちゃんはどこまでもやさしく、少年はとまどいながら日々がすぎていく。
少年はやっぱりいじめられていたり、父親はセミナーに通っていたり、なんだか暗い雰囲気。
ヘッシャーは何もしない、働けとも言わないし、何なら目の前で少年がいじめられてても助けなかったりする。
良い事なんて一つも言わないし、面倒なことに周りを巻き込んだり、最悪な裏切りともとれる行動をとったり。
個人的にはヘッシャーみたいな人間は嫌いだ。
現実に居たら関わらないと思う。
最後の最後まで良い事なんて言わないし、勝手だ。
でもね、最後まで見るともっと彼の行動を見ていたくなる。
なんだろうね、間違いなく嫌いなんだが。
そう考えると最後は良い事を言ってるのかもしれない、とてもそうは感じられないが(笑)。
寅さんみたいに毎年撮ったらいいのに。
もしくはTVシリーズでもいい。
レジ打ちの女性がとても地味で貧乏な役なんだが、とても綺麗な人だなと思ってた。
実は美人でしたー、というシーンは一切なく最後まで地味な女、ってかんじなんだがナタリー・ポートマンだった。
どんなに見た目をダサくしても彼女の美しさは隠し切れないってことだね。
あと、「ギターを弾いてもいいとは言った」というシーンで流れている曲はプリング・ティース、ベースの音だね。
まあいいんだけど。
というわけで、どうやって魅力を伝えたらいいのかわからない映画、よかったら観てみてください。